どうしようもなく落ち込んだ時は、つい塞ぎこんでしまいたくなりますよね?
そのような時は、少し時間を作って本に触れるのがおすすめです。
実は、読書にはストレス軽減効果があります。
過去行われた研究でも、1日6分読書をすることで心拍数や筋肉の緊張度が低下し、ストレスが軽減されることがわかっています。
とはいえ、ストレス軽減に繋げるためには、「読書に集中する」=「面白く、没頭できる本を読む」ことが大前提となります。
そこで今回は、落ち込んだ時に最適なおすすめの本を16冊ご紹介していきます。
興味のある本があれば、ぜひこの機会に手に取ってみてくださいね。
落ち込んだ時に最適!読書がもたらすストレス軽減効果とは?
読書をすると脳が活性化され、落ち込んだ時でも精神的に安定し、リラックス効果が得られるといわれています。
ストレスを感じると不安や緊張が起こりますが、読書はこれらを緩和し、気分を軽くしてくれるのです。
冒頭でもお伝えした通り、ストレス軽減目的で読書をする時は、「興味がある本を選ぶ」ことが何よりも重要です。
自分が興味のある分野の本を読むことで時間を忘れて没頭できますし、心も安定し、ストレスの感じ方が変わってくるといわれているからです。
逆をいうと、ストレスに晒されている時は精神的に負荷がかかるような本を選ぶのはNG!
自分の心を守るためにも、過激で深刻な内容が書かれている本は避けるようにしてくださいね。
近年では、1日わずか6分読書するだけでストレス解消効果があるという研究結果も発表されています。
「1日6分」という時間は個人差もあるため、100%すべての人に該当するわけではありませんが、読書が心に良い影響を与えてくれるのは紛れもない事実なのです。
読書の効果について気になる人は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
落ち込んだ時に読みたい!おすすめの本16選
ここからは、落ち込んだ時に読みたいおすすめの本をジャンル別に計16冊ご紹介していきます。
本のあらすじも簡単に解説していくので、気になる本があればぜひチェックしてみてください。
・気付きを得られる自己啓発本
まずは気付きを得られる自己啓発本からみていきましょう。
①アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫/パウロ・コエーリョ著)
世界中でベストセラーとなっている大人気作品。
アンダルシアの平原に住む羊飼いの少年、サンチャゴは、夢の中でエジプトのピラミッドに宝物が隠されていることを知り、旅に出ることを決意します。
長年一緒に過ごした羊たちを売り払い、アフリカの砂漠を横断して、サンチャゴはピラミッドを目指します。
彼は、自分の強い願いが宇宙の力を引き寄せ、前兆に従うことが人生を成功へと導く秘訣だと信じます。
旅の途中で出会った人々や錬金術師から学んだ教えによって、サンチャゴはより賢く、強くなり、生きることの意味を徐々に見出していきます。
②嫌われる勇気(ダイヤモンド社/岸見一郎、古賀史健著)
アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を「青年と哲人の対話形式」でまとめた本です。
アドラー心理学は、世界中で支持されている心理学の1つ。
「人はどうすれば幸せに生きることができるか」という哲学的な問いにシンプルかつ具体的な答えを提示しています。
この本を読んで、アドラーの思想を知り、自分の人生にどのような影響を与えるのか、ぜひ探求してみてはいかがでしょうか?
青年と共に「扉」の先へ進み、共に成長する感覚を味わえる一冊です。
③反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」(KADOKAWA/草薙龍瞬 著)
一風変わった仏教本。こちらもロングセラー作品として有名です。
この本は、原始仏典に学び、宗派に属さないで活動する僧侶が執筆したもの。
物事を合理的に理解し、考え、具体的な方法論で問題を解決するためのブッダの考え方が紹介されています。
宗教的な悩み解決方法としては、漠とした心の持ち方を説くものが多いですが、本書は違います。
例えば、自分が今何をしているかを言葉で確認することや、手のひらや足の裏の感覚を意識しながら体を動かすことで心を落ち着かせる方法などが提唱されています。
悩みや葛藤、嫉妬などで苦しんでいる人は特に、必読の一冊です。
④自分の中に毒を持て(青春出版社/岡本太郎著)
長年愛され続けてきたロングセラーが、新装版として登場。
文字が大きく、読みやすくなったほか、カラー絵も加わりさらにパワーアップした内容となっています。
本書では「才能なんて勝手にしやがれだ」「だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ」という力強いメッセージも込められています。
岡本太郎の生き様は、日々この瞬間を生きる現代の私たちの心に響き、抜く力を与えてくれます。
そばで𠮟咤激励をしてくれるような一冊です。
⑤人を動かす(創元社/D・カーネギー著)
デール・カーネギーの不朽の名著であり、自己啓発書の原点とも言える「新装版 人を動かす」。
本書では、人が生きていく上で大切な人間関係の原則が、実話や実践事例を交えながら具体的に解説されています。
深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人の心を突き動かすための行動や自己変革を促す感動の書です。
初版刊行から改訂が施され、現在の公式版は30章収録されています。
自分の立ち位置に悩む人はもちろん、職場で人を動かす立場の人におすすめの一冊です。
⑥まんがでわかる 7つの習慣(宝島社)
世界中で3000万部、日本国内で160万部を突破した自己啓発本の金字塔ともいえる作品です。
こちらはさらに読みやすく漫画化されたもので、従来の本よりもさらにわかりやすく、エッセンスをまとめています。
本書では主人公・歩がバー・セブンに勤め始め、そこで起こる出来事を通じて、7つの習慣の要点を解説しています。
自分自身を、そして人生を変えたい人はぜひ本書を手に取ってみてください。
⑦ぼく モグラ キツネ 馬(飛鳥新社/チャーリー・マッケジー著)
NHK「あさイチ」や日本テレビ系「世界一受けたい授業」でも紹介され、話題となった一冊。
イギリスでは「2020年一番売れた本」にもなり、世界的なベストセラーとなっています。
物語では、少年とモグラ、キツネ、馬の冒険と心の交流が描かれています。
様々な悩みに優しく、友達のように寄り添ってくれるイラストと文章。
読み終わった後じんわりと胸が熱くなるような、温かい内容となっています。
小さな子どもはもちろん、大人もじっくり読めるアート絵本です。
⑧365日のしあわせ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「ふたごのたまご」「炊きたての白いごはん」「ネコのおなか」…。
本を開くと、ささやかな幸せがたくさん散りばめられていて、クスっと笑顔になれます。
誰かに言うほどでもないけれど、ちょっとした幸せ。
当たり前のように思える日常の中に、幸せを感じられるヒントが隠されているのかもしれません。
絵本のような感覚で読める、癒しの一冊です。
・没頭しながら読める人気小説
続いて、落ち込んだ時でも没頭しながら読める小説や漫画、エッセイをご紹介します。
①君の膵臓をたべたい(双葉文庫/住野 よる著)
デビュー作にして2016年の本屋大賞第2位にも選ばれた人気作品。
75万部を突破したベストセラー作品で映画、アニメ、漫画化もされて話題となりました。
主人公の高校生はある日、病院で一冊の文庫本を拾います。
その本は「共病文庫」というタイトルで、クラスメイトの山内桜良が綴った秘密の日記帳でした。
その中には、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くないことが書かれており…。
読んだ後、タイトルの意味に気付き涙が止まらなくなるはずです。
②夜は短し歩けよ乙女(角川文庫/森見登美彦著)
山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた話題作!
本を読みながら京都の幻想的な和の雰囲気も堪能できます。
「黒髪の乙女」に密かに恋心を抱く「先輩」は、夜の先斗町や下鴨神社の古本市、そして大学の学園祭など、彼女の姿を追い求めます。
しかし、彼女は先輩の想いに気づかず「偶然の出会い」にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性的な人々や珍事件の数々でした。
想像を超えた不可思議なエピソードが楽しめる一冊です。
③容疑者Xの献身(文藝春秋/東野圭吾著)
東野圭吾作品で読者人気ランキング堂々の第1位。直木賞も受賞した、累計220万部突破の大ベストセラー作品。
高校教師でありながら不遇な生活を送る天才数学者の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に密かな想いを寄せていました。
しかし、彼女たちが前夫を殺害したことを知り、石神は二人を救うために完全犯罪を計画します。
ところが、皮肉にも石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになります。
「ガリレオシリーズ」初の長編小説となりますが、シリーズを読んでいない人でもすんなり読める一冊。
純愛の切なさ、そして最後のどんでん返しに、きっとあなたも涙するはずです。
④ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下)(角川書店/ダン・ブラウン著)
全世界で大人気な「ラングドンシリーズ」の第2作目。
西洋の文化やキリスト教の話が出てくるので難しい印象を持たれるかもしれませんが、西洋の知識や関心があまりない人でも怒涛のスピード展開に度肝を抜かれること間違いなし。超一級ストーリーです。
物語はルーブル美術館のソニエール館長が、グランド・ギャラリーで異様な死体として発見されたところから始まります。
死体は、不可解なことにダ・ヴィンチの最も有名な素描「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわっていました。
その後、殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーバード大学教授ラングドンは、警察から捜査協力を求められます。
現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官のソフィーは、祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付いて…。
長編ですがあっという間に読める一冊です。
⑤左ききのエレン(集英社/かっぴー, nifuni著)
リアルな社会人の様子が描かれた大人気作品。
天才と秀才、そして凡人の描き方が対比的で、その点も物語の面白さを掻き立てています。
若手デザイナーの朝倉光一は、理不尽な理由で自分が手に入れた仕事を奪われてしまい、横浜の美術館に向かいます。
彼にとって、美術館は初めて出会った「エレン」という才能の場所でもありました。
「天才になりたかった。でもなれなかった」そんな思いを抱えている、「今」を生きる大人にこそ、心に響く作品です。
⑥ホーリーランド(白泉社/森恒二著)
リアルかつ迫力のあるアクションシーンが随所に描かれている一冊。ボクシングや空手、レスリングなど、あらゆる知識が散りばめられています。
とはいえ、描かれているのは「格闘」だけではなく「暴力」の側面も持ち合わせています。
暴力でしか満たされない、暴力が持つ不条理さも描きながら、格闘で得られる成長や友情も見事に描いていて、時間を忘れて読むことができるでしょう。
主人公はいじめられっ子で引きこもりの神代ユウ。
そんなユウが偶然見つけたボクシング教本でワンツーパンチを覚えたところから物語は始まります。
ユウは物語を通じて迷いながらも強くなり、友情を得ながら、自分の居場所を少しずつ見出していきます。
自分の居場所が見つからない、見つけられないという人にこそ、読んで欲しい作品です。
⑦わたしのマトカ(幻冬舎/片桐はいり著)
旅好きな俳優が滞在先のフィンランドでの経験を綴った、笑えて泣ける名エッセイ。
現地の人たちとの交流や新しい発見などがリアルに書かれています。
著者の気取らない人柄や感性が随所に散りばめられていて、終始親しみを持って読むことができます。
フィンランドに興味がある人はもちろん、初めてエッセイを読むという人にもおすすめできる一冊です。
⑧あやうく一生懸命生きるところだった(ダイヤモンド社/ハ・ワン著)
「頑張って」「ベストを尽くせ!」「我慢しろ」
こんな言葉をたくさん聞いて、うんざりしていませんか?
もう十分頑張っている、ベストを尽くしてるし、我慢もしてる。
それなのに幸せを感じられず、逆に不幸になっている気がする…。
こちらの本は、そんな人こそぜひ読んで欲しい一冊。
韓国ではなんと25万部突破!
自分らしく生きるためのヒントが随所に詰まった人生エッセイです。
まとめ
いかがでしたか?
落ち込んだ時は本を読むことで気分転換をすることができます。
ですが、それにはまず「自分の興味がある本を読む」ことが大前提。
ご紹介した本で気になるものがあれば、ぜひこの機会に手に取って、ゆっくり落ち着ける環境で読んでみてくださいね。
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