ペットボトル飲料や飲食店などで飲む機会も多い「日本茶」。
ですが、ひと言に「日本茶」といっても、その種類は多岐にわたります。
今回は、そんな日本茶の種類と特徴について詳しく解説♪
含まれている成分や価格帯などもご紹介していくので、購入する時の参考にしてください。
日本茶の基本情報
日本茶が登場したのは、奈良時代のこと。
中国からお茶の文化が伝わって以降、鎌倉時代あたりから茶樹の栽培が行われるようになり、徐々に文化として各地に浸透していきました。
日本茶は、大きく分けて「緑茶」と「発酵茶」に分かれます。
緑茶は茶葉を「蒸す」製法で作られたもので、現在日本に流通している9割以上が「蒸す」製造が施された緑茶です。
一方、発酵茶とは酵素の働きを利用して発酵させたお茶のこと。
こうすることで茶葉の中のカテキン類が酸化し、独特な香味が生まれます。
代表的な発酵茶として挙げられるのは「紅茶」で、「ウーロン茶」は半発酵茶と呼ばれています。
日本茶の種類と特徴
ここからは、日本茶の種類と特徴、含まれている成分、価格帯を詳しくご紹介していきます!
特徴を比較しながら、ぜひ自分好みの日本茶を探してみてください♪
煎茶
緑茶の種類の中でも定番人気の煎茶。
煎茶は摘んだ新葉をすぐに蒸し、揉んで作られていて、カテキン類やカフェイン、アミノ酸類、ビタミンCなどを含みます。
現在、日本で生産されている約75%の日本茶がこの煎茶!
香りや渋み、甘さのバランスが良く、後味もスッキリしています♪
クセがなく飲みやすいと、老若男女問わず人気が高い種類のお茶です。
価格帯は100gあたり300円~3,000円ほど。
自宅用にはもちろん、贈り物としても喜ばれますよ!
深蒸し煎茶
茶葉を通常の2~3倍ほど時間をかけてじっくりと蒸した煎茶のことで、長く蒸す分茶葉はより細かくなります。
カテキン類やカフェイン、アミノ酸、ビタミンCなどを含み、通常の煎茶以上に甘味が感じられる味わいで、色も濃くなります。
香りは少し弱くなりますが、その分まろやかさが増し、全体的にマイルドな味わいです。
こちらも煎茶同様価格帯が100gあたり300円~3,000円ほどとなっています。
玉露
緑茶の種類の中でも最高ランクのお茶で、特に有名なのは京都宇治市の玉露です。
カテキン類やカフェイン、アミノ酸類、ビタミンCなどを含みます。
日光を避けて栽培することで、お茶の渋み成分であるカテキンの生成が抑えられ、代わりに旨み成分であるアミノ酸の含有量が多くなっています。
口に含むと濃厚な甘みと旨みが広がるので、じっくりお茶を楽しみたい方におすすめです♪
玉露の価格帯は100gあたり1,000円~3,000円ほど。
贈り物としてもおすすめですよ♪
抹茶
こちらも京都の宇治が有名な産地のお茶。
カテキン類やカフェイン、アミノ酸類、ビタミンCなどを含みます。
抹茶といえば、茶道で使われることで有名ですよね?
てん茶を石臼などで挽いて粉末状にしたものを茶筅で点てるのが一般的で、「薄茶」と「濃茶」があります。
溶けだしたお茶をまるごと飲むので、栄養価が高いのが特徴!
渋みはほとんどなく、まろやかな甘さがあります。
価格帯は100gあたり1,500円~10,000円と幅広くなっています。
抹茶を飲むには、点てるための「茶筅」なども必要です。
必要な道具が揃ったセットなども販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
番茶
その年の最初に収穫されたお茶は「一番茶」と呼ばれますが、番茶は一番茶よりも後に収穫されたお茶のこと。
製造方法は煎茶と同じ。
渋みが強く、さっぱりとした味わいなのが特徴です。
カテキンやカフェイン、ビタミンC、ミネラルの一種であるマンガンなどを含みます。
価格帯は100gあたり300円~1,500円と、他のお茶と比べると比較的リーズナブルです。
玄米茶
玄米を炊いて炒って、番茶や煎茶とブレンドしたお茶です。
玄米やカテキン類、アミノ酸類、ビタミンCを含みます。
香ばしい香りが特徴で、後味はサッパリ。
カフェインが少ないので、小さな子どもやカフェインを控えたい方におすすめです。
価格は100gあたり200円~800円と、こちらもリーズナブル♪
粉茶
粉のように細かい茶葉で淹れるお茶のこと。
煎茶を製造する過程で粉状になった葉で作られています。
カテキン類やカフェイン、アミノ酸類、ビタミンCなどを含みます。
通常の緑茶よりもリーズナブルですが、味わいはしっかり。
細かい茶葉で淹れる分、旨みや苦みはより濃く出やすいのが特徴です。
価格帯は100gあたり150円~1,000円です。
ほうじ茶
煎茶や番茶の茶葉を強火で炒って作られる日本茶です。
茶葉の水分がなくなるまで炒めるので、他の緑茶よりもカフェインが少ないのが特徴。
タンニンやカフェイン、アミノ酸類、ビタミンCを含みますが、炒っている分タンニンやカフェインは少なくなっています。
味わいは香ばしく、スッキリしているので食後に好んで飲む方が多いです。
価格帯は100gあたり300円~1,500円です。
茶葉を使わないお茶も人気
ここまで、茶葉を蒸したり、炒って製造する日本茶をご紹介しましたが、中には茶葉を使わない種類のお茶もあります。
茶葉を使わないお茶の特徴は、「カフェインを含まないこと」。
代表的なお茶の特徴をご紹介するので、ぜひチェックしてみてください♪
麦茶
麦茶は焙煎した大麦のタネを煎じたお茶のこと。
カフェインやカテキンだけではなく、保存料や甘味料などの添加物も一切含まれていません。
そのため、小さな子どもやカフェインが苦手な方、妊娠中の女性も安心して飲むことができますよ♪
麦茶はミネラルも含んでいるので、ミネラルが不足しやすい夏にピッタリ。
麦茶はパックを水出ししたり、お湯出しや煮出しもできるので、好みに合わせて色々な飲み方が楽しめます。
昆布茶
昆布茶とは、昆布を乾燥させたお茶のこと。
食塩が加えられているのが特徴で、あられや梅肉入りの昆布茶など様々な味わいがあります。
原材料は食塩やアミノ酸、粉砕昆布、調味料(アミノ酸など)となっています。
成分はたんぱく質、脂質、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれているほか、塩分量は小さなスプーン1杯で約1.2gです。
疲労回復や風邪予防など、あらゆる効果が期待できますが、塩分が含まれているのでたくさん飲むのは控えましょう♪
そのまま飲むのはもちろん、味噌汁やパスタ、煮物などに隠し味として加えると、旨みが増しておいしくなります。
ぜひ試してみてくださいね♪
まとめ
代表的な日本茶の特徴についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本茶は種類によって製法や味わいが大きく変わるもの。
甘みや旨み、香り、苦味などはそれぞれ異なるので、ぜひ色々飲み比べて自分のお気に入りを探してみてくださいね。
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