日本茶の一種である煎茶とは、茶葉を蒸してから揉み、乾燥させた緑茶のこと。
狭義には最初の一煎を指し、一般的にはその後に出る2、3煎目も含めて「煎茶」と呼ばれます。
煎茶には「深蒸し煎茶」、「浅蒸し煎茶」など種類があり、湯色は明るく、爽やかな香りと味わいが特徴です。
そんな煎茶は、温度や湯量、淹れ時間などによって、味や風味が変わることもあります。
今回は美味しい煎茶の淹れ方が知りたい人に向けて、適切な温度や湯量などを詳しくご紹介していきます。
煎茶は日本茶の中でも特に好まれている
煎茶は、日本茶の中でも特に好まれています。
その理由は、深みのある味わいと香り、清涼感のある飲み口が多くの人に親しまれているから。
また、煎茶は他の日本茶に比べて苦味や渋味が少なく、口当たりが柔らかいため、幅広い年齢層の人が好んで飲んでいます。
煎茶は、茶葉と湯量のバランス、湯の温度、淹れ時間などによって味わいが変わるため、その時々の気分や好みに合わせて調整できるのも魅力です。
美味しい煎茶の淹れ方
それでは、美味しい煎茶の淹れ方をお湯の温度や湯量、淹れ時間などを交えながら解説していきます。
1．水を沸騰させ、一度お湯を注いで急激に冷ます（約80℃）。
2．茶器に茶葉を入れ、お湯を注いで、5〜10秒間待ちます。
3．湯を注ぎ切り、茶器に注ぎます。
4．お湯を注いで2〜3回目の煎茶を作ります。2回目以降は、お湯の温度や湯量、淹れ時間を調整してください。
お湯の温度は、茶葉の種類によって異なりますが、一般的には80〜90℃程度が適切です。
湯量は、茶器の大きさや、好みによって調整してください。
淹れ時間は、1回目は5〜10秒、2回目以降は10〜20秒程度が目安です。
茶葉の量は、茶器1杯分につき、小さじ2〜3杯程度を目安にしてください。
煎茶は茶葉の香りや風味を楽しむため、淹れ過ぎに注意してください。
淹れる前は茶器を温めることで、より美味しい煎茶を飲むことができますよ♪
今まさに本格的な美味しい煎茶を淹れたいと思っているなら、急須にこだわるのもおすすめ♪
こちらの急須は安心の日本製で深さがあるので茶葉がしっかり広がる形状になっています。
注ぎやすく、洗いやすい人気の急須です。
煎茶の効能
そんな煎茶は、次のような効能があるとも言われています。
①抗酸化作用
煎茶には、カテキンというポリフェノールが含まれています。
これらは強い抗酸化作用を持つもの。
老化や生活習慣病の予防に役立ちます。
②集中力やリラックス効果
煎茶には、カフェインが含まれています。
カフェインは脳や神経系に働きかけて集中力を高めるほか、リラックス効果をもたらしてくれます。
③疲労回復
煎茶に含まれるアミノ酸やカフェインには、疲労回復効果があります。
アミノ酸の一種であるテアニンは、ストレス緩和やリラックス効果もあり、気持ちも整えてくれます。
④糖尿病予防
煎茶に含まれるカテキンは、血糖値を下げる効果が期待できるため、糖尿病予防に役立つとされています。
⑤美肌効果
煎茶に含まれるカテキンには、肌の老化を防ぐ効果があり、美肌効果が期待できます。
このように、煎茶は美味しいだけではなく様々な効能が期待できます。
ただし、摂取量や飲用のタイミング、個人差などを考慮し、適切な量を守りましょう。
また、煎茶だけで健康効果を期待するのではなく、バランスのとれた食生活や適度な運動を心がけることも大切です。
煎茶は飲まない方が良い人もいる
煎茶にはカフェインやタンニンなどが含まれており、過剰に摂取すると健康に悪影響を与える場合があります。
具体的には次のような人は、煎茶を飲まない、もしくは飲む量を減らした方が良いでしょう。
・カフェインに敏感な人
・高血圧や心臓病を持つ人
・睡眠障害がある人
・胃腸の調子が悪い人
・妊娠中や授乳中の女性
また、煎茶にはアレルギーを引き起こす可能性があります。煎茶にアレルギーがある人は避けるようにしてくださいね。
煎茶を飲む際は、自分の体調や状態に合わせて適量を守り、無理な摂取はしないよう注意してください。
煎茶を飲むなら「カフェインレス」もおすすめ
一般的に、煎茶にはカフェインが含まれています。
そのため、妊娠中や授乳中の女性は飲み過ぎ注意！
そういった場合はカフェインを取り除いたカフェインレスの煎茶も販売されているので、そちらを飲むのがおすすめです。
カフェインレスの煎茶は、一般的には、煎茶を水で洗って（茶葉をさっと洗ってすぐに捨てる）カフェインを除去したり、低温蒸気処理を行い、カフェインを減らしています。
ただし、煎茶の美味しい風味や香りにカフェインは深く関わっています。
そのため、カフェインレスの煎茶は、通常の煎茶とは風味や味わいが異なる場合があります。
また、カフェインレスの煎茶でも、完全にカフェインが除去されているわけではないため、カフェインアレルギーの人や、カフェインの摂取を制限されている人は、医師に相談したうえで摂取するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか？
ご紹介したように、煎茶は温度や淹れ時間を意識することで、より美味しい味わいにすることができます。
煎茶は美味しいだけではなく、抗酸化作用やリラックス効果が期待できる日本茶。
カフェインが気になる場合は、カフェインレスの煎茶もあるので、ぜひそちらを飲んでみてくださいね。
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