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読書と語彙力はどう関係している?研究結果から検証!

現在は対面だけではなくSNSでも自由にコミュニケーションがとれる時代です。

そのような中で「自分が思っていることがうまく相手に伝えられない」と感じること、ありませんか?

読書をして多くの語彙を知ることで、自分の気持ちを正確に伝える手段が増え、多くの人とのコミュニケーションや自己表現に役立ちます。

今回は、そんな読書と語彙力の関係性を研究結果から詳しく検証していきます。

目次

読書と語彙力の関係

語彙というのは言語の総体のこと。

つまり、日本でいう「語彙」とは、日本で主に使われている日本語の単語の総数を意味します。

この総数が多ければ多いほど、相手に伝えられる単語が増えます。

例えば、慣れない英語や中国語などでコミュニケーションを取らなくてはならない場合、知っている言葉だけで伝える必要がありますが、その言語を知らないと自分の気持ちをうまく伝えられないですよね?

ですが、その言語の単語や表現を知れば知るほどより自分の感情に近い言葉を伝えることができるようになります。

ベネッセと朝日新聞がおこなった検証では、読書を多くする人ほど語彙力を身に付けられることが判明しています。

月に1~2冊読む人の語彙力は全く読まない人と比べると約13ポイントも高いことから、月に1冊でも読めば語彙力が高まることが分かります。

また、ナジーとヘルマンがおこなった研究によると、

・1日25分間
・1分あたり200語を読むスピード
・上記2つの条件を年間で200日おこなう

この条件で読書をおこなった場合、1年間で約100万語に接することになるそうです。

言葉の中には「会話のみで使われる言葉」や「文章のみで使われる言葉」などがあります。

このうち、会話で使われる語彙は実は少ないため、語彙力を高めたいなら会話よりも読書をした方が効果は高いといえるでしょう。

語彙力がより高まる本のジャンルは?

読書と語彙力の関係性はご紹介した通りかなり深いもので、読書をすればするほど着実に語彙力を増やせることがわかっています。

一方で、より語彙力を向上させる効果が期待できる「本のジャンル」があるので、こちらも合わせてご紹介していきます。
高校生を対象に行った研究によると、

・新書
・実用書
・ノンフィクション
・新聞

これらのジャンルを読むことで、より語彙力が高まるのだそうです。

特におすすめなのは、これらのジャンルを取り入れつつ幅広い分野の本を読むこと。

新聞や実用書だけではなく、小説など多くのジャンルに触れることで、より語彙力を高める効果が期待できます。

語彙力アップに繋がる読書のコツ3つ

「言いたいことを伝えられず、良い関係を築けない」
「大人なのに、同僚との会話についていけない」
「語彙力ないけど、大人から増やすことはできるのかな?」

中には、このように思っている方も多いのではないでしょうか?

読書の方法を工夫すれば、子どもはもちろん大人からでも十分語彙力を高めることができます!

ただ単に本を読むだけでも語彙力を高める効果は期待できますが、より効率的に語彙力を身に付けたいという方に向けて読書のコツを3つ解説していくので、ぜひ参考にしてください。

①音読をする

読書をする時、多くの人が黙読をしているかと思います。

黙読は音読よりも速く、スムーズに読める一方、読めない漢字や意味が分からない単語が出てきた際、そのまま無視してしまうことも多いです。

音読は読み方が分からないと読み進めることができないので、実践するとその場で読み方や意味などを調べる癖がつき、結果的に語彙力アップに繋がります。

また、黙読は「インプット」しかできませんが、音読は発声しながら読むため、「インプット」と「アウトプット」の両方ができる読書方法です。

そのため、音読はより本の内容を頭に入れることができますし、音読は黙読以上に丁寧に読むようになるので、一つひとつの語彙を理解しやすくなります。

「本読んでみたけど、内容がなんだか頭に入ってこない」

このような方も、難しいと感じた1ページ、2ページをぜひ音読してみてください。

黙読以上にしっかりと理解して読むことができるはずです。

②辞典読書をする

小説や新書、実用書など、本の中には多くの語彙が存在していますが、数多いジャンルの中でも特に語彙の宝庫ともいえるのが「辞典」です。

辞書を1日1ページ読み進めていくだけでもかなりの語彙が身に付くようになります。

「あ行」から始めても良いですし、自分が好きなページでも良いので、ぜひこの機会に読み進めてみてはいかがでしょうか?

市販で購入できる辞書の種類は豊富にありますが、それぞれの辞典に載っている単語は、同じものでも辞典によって「語釈」が異なります。

語釈とは、語句の意味の解釈のこと。この語釈が辞典によって微妙に違っているのも辞典読書をする楽しさでもあります。

辞典がひとつあれば読書中に分からない単語が出てきた時にすぐ調べられますし、気になる単語などがあれば直接ラインを引いて書き込むこともできます。

辞典読書をする方もしない方も、ぜひこの機会に自分に合った辞典を探してみてはいかがでしょうか?

③わからない単語をその都度調べる

読書中にわからない単語が出てきた時は、その単語と意味をノートなどに書き写してまとめるのもおすすめの方法です。

わからない単語を1冊のノートにまとめることで、自分だけの「辞典」ができますし、繰り返し振り返ることができるので、とても便利です。

・わからない単語をピックアップする
・単語の意味を調べてノートに書く

この一連の作業を読書中にするのが面倒という方は、わからない単語だけをピックアップしておいて、本を読み終わった後にまとめて意味を調べてみるのも良いでしょう。

ただし、このパターンだと単語の意味がわからないまま読み進めていくことになるので注意。

読んでいて意味がわからなくなってきた場合は、読みやすい本に変えるか、少しずつ意味を調べながら読み進めていくのがおすすめです。

まとめ

読書習慣を心がけることで語彙力が高まるのは、多くの研究によって明らかになっています。

今まさに語彙力を伸ばしたいと思っている方は、多くの語彙が出てくる新聞や実用書、新書などをはじめ、フィクションやノンフィクションなど、あらゆるジャンルの本に触れてみてください。

また、辞典を活用することでより多くの語彙の習得にも繋がります。

効率良く語彙力を伸ばしたいという方は、自分に合った辞典をぜひこの機会に探してみてはいかがでしょうか?

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